初級シスアド稼働率平成18年春期問13解説
解答:エ
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- ア 遠隔保守は離れた場所からコンピューターシステムの保守を行うことである。現地までの移動時間などが必要なくなるためコンピューターシステムの停止時間が短縮できる。つまり、MTTRが短くなり稼働率が向上する。
- イ システムの稼働率は、MTBF ÷(MTBF+MTTR)で求められる。この式からも分かるように稼働率を向上させるためには、MTBFを長く、MTTRを短くしなければならない。つまり、装置やコンピューターシステムの障害を起こらないように、障害が発生した場合でも短時間で修理できるようにするということである。
- ウ システムの構成が複雑になればそれだけ装置の障害が発生する可能性が高くなる。したがって、MTBFは短くなる可能性が高い。
- エ 点検などによって障害を未然に防ぐことでMTBFは長くなる。
MTBF(mean time between failures)は平均故障間隔という。装置やコンピューターシステムが動いていた平均時間である。
MTTR(mean time to repair)は平均修理時間という。障害発生などによって装置やコンピューターシステムが停止していた平均時間のことである。
コンピューターシステムや装置が正常稼働する割合である稼働率は、以下の式で求められる。
稼働率=MTBF ÷(MTBF+MTTR)
稼働率はシステムの信頼性の評価尺度として用いられる。