初級シスアド稼働率平成13年春期問12解説

解答:ウ

直列および並列に接続されたシステムの稼働率は、以下の式で求められる。この公式は、稼働率を求めるうえで大切な式であるので、必ず覚えて欲しい。

直列と並列のシステムの稼働率を求める公式

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また、公式だけではなく、直列および並列システムの意味も併せて覚えて欲しい。直列のシステムは、「どちらか一方が故障したら、システムダウンとなる」ということだ。並列のシステムは、「どちらか一方が稼動していたら(動いていたら)、システムは稼動している」という意味である。

この問題のような直列のシステムと並列のシステムが混合したシステムの稼働率は、直列部分と並列部分に分けて順番に計算していく。まず、直列で接続された部分の稼働率を求める。

直列に接続されている部分の稼働率を計算する

次に並列で接続された部分を計算する。線で囲まれた部分は稼働率0.98のシステムと、稼働率0.9604のシステムが並列に接続されている。したがって、稼働率は、次の式で求められる。

1-(1-0.98)×(1-0.9604)= 0.999208

並列に接続されている部分の稼働率を計算する

以上からシステムは、さらに次のように置き換えることができる。

稼働率0.99208の装置と0.98の装置が直列に接続されている

稼働率0.999208のシステムと稼働率0.98のシステムが直列に接続されている。したがって、稼働率は、以下の式で求められる。

0.999208×0.98=0.979

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