初級シスアド稼働率平成10年問46解説

解答:イ

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故障率から全体の稼働率を求める問題である。まず、故障率と稼働率の関係を整理しよう。この場合は、故障している場合と、稼動している場合の2つである。この2つの場合を加えると、すべての状態(1)になる。つまり、「稼働率+故障率=1」である。したがって、故障率を使って稼働率を表わすと、「稼働率=1−故障率」となる。

稼働率と故障率の関係

故障率で数値が与えられている場合は、1 - 故障率で稼働率にしてから計算しよう!

したがって、ルータの稼働率は次の式で求めることができる。

1-0.1=0.9

ルーターは以下のように接続されている。直列に接続されている部分と並列に接続されている部分に分けて順に稼働率を計算すればよい。

問題のルーターの接続図

直列に接続されているルータ2とルータ3の部分の稼働率を求める。直列に接続されている装置の稼働率は、装置1の稼働率 × 装置2の稼働率で求められる。つまり、それぞれの稼働率の積で求めることができる。

直列に接続されているルーター2とルーター3の稼働率を求める

稼働率0.9のルータ1と稼働率0.81のルータが並列に接続されていると考えられる。並列に接続された装置の稼働率は、1 - ( 1 - 装置1の稼働率 ) × ( 1 - 装置2の稼働率 )で求められる。

全体の稼働率を求める

故障率を直接使って稼働率を求めることもできる。故障率から稼働率を求める式は次のとおりである。

Point 故障率からシステムの稼働率を求める

直列=(1-装置1の故障率 ) × (1-装置2の故障率)

並列=1-装置1の故障率×装置2の故障率

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