Excel 条件を組みあわせて指定する(AND関数とOR関数)

IF関数で複数の条件を指定するAND関数とOR関数

ExcelのIF関数などにおいて、複数の条件を指定したいときは、AND関数やOR関数を使います。

IF関数でAND関数やOR関数を使うことで、柔軟な条件式が記述できます。

AND関数の概要は次のとおりです。

AND関数の概要
種別 論理関数
書式 AND(論理式1,論理式2,…論理式30)
機能の概要 引数で指定されたすべての論理式が真(TRUE)のときにTRUEを返し、論理式が1つでも偽(FALSE)のときは、FALSEを返す。

OR関数の概要は次のとおりです。

OR関数の概要
種別 論理関数
書式 OR(論理式1,論理式2,…論理式30)
機能の概要 引数で指定された論理式が1つでも真(TRUE)のときにTRUEを返し、論理式がすべて偽(FALSE)のときは、FALSEを返す。

AND関数とOR関数の機能

AND関数は、引数で指定された論理式がすべてTRUEのときにだけTRUEを返します。また、OR関数は、引数で指定された論理式のいずれかが、TRUEのときにTRUEを返します。

表は、2つの論理式の組み合わせで返される値がどのようになるかをまとめたものです。

AND関数の返す値
論理式1 論理式2 返す値
TRUE TRUE TRUE
TRUE FALSE FALSE
FALSE TRUE FALSE
FALSE FALSE FALSE
OR関数の返す値
論理式1 論理式2 返す値
TRUE TRUE TRUE
TRUE FALSE TRUE
FALSE TRUE TRUE
FALSE FALSE FALSE
AND関数
論理式がすべてがTRUE(真)のときTRUE
OR関数
論理式のいずれかがTRUE(真)のときTRUE

AND関数とOR関数の使用例

図2は、国語が50点以上、算数が50点以上という条件をAND関数の論理式に記述しています。

この場合は、それぞれの論理式において,国語が50点以上のときがTRUEで、50点未満のときは、FALSEです。算数の場合も同じです。国語と算数両方が50点以上(TRUE)のときにAND関数はTRUEを返していることが確認できます。

図2 AND関数の実行結果

図3は、国語が50点以上、算数が50点以上をOR関数の論理式に記述しています。

この場合も、それぞれの論理式において、国語が50点以上のときがTRUEで、50点未満のときは、FALSEです。算数の場合も同じです。国語と算数いずれかが50点以上(TRUE)のときにOR関数はTRUEを返していることが確認できます。

図3 OR関数の実行結果

IF関数と組みあわせて使用する

AND関数やOR関数は、単独で使用するよりIF関数と組みあわせて使用することが多いです。

その理由の1つとして、図2や図3を見てると、TRUEやFALSEという表記では、第三者にはその意味がよく伝わらないことです。TRUEやFALSEをほかの表記にするために、IF関数と組みあわせて使用します。

「IF関数で複雑な条件の判断をおなうと、IF関数の中にIF関数を記述しなくてはいけないようなケースでもAND関数やOR関数を使用するとすっきりとIF関数の条件を記述することができます。

図4は、IF関数とAND関数を使って、国語の点数が50点以上かつ算数の点数が50点以上のときに判定に“○”を表示し、それ以外のときは“×”を表示するようにしています。

図4 国語が50点以上かつ算数が50点以上のときに判定に“○”を表示しそれ以外のときは“×”を表示

図5は、IF関数とOR関数を使って、国語の点数が50点以上または、算数の点数が50点以上のときは“○”を表示し、それ以外の時は“×”を表示するようにしています。

図5 国語が50点以上または算数が50点以上のときに判定に“○”を表示しそれ以外のときは“×”を表示

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