プライベート・アドレスとグローバルアドレス
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IPプロトコルで使用するIPアドレスは、以下の2種類がある。
- プライベート・IPアドレス
- グローバル・IPアドレス
プライベート・IPアドレスは、LAN内など狭い範囲で使用されるIPアドレスである。狭い範囲内でのみ使用する。したがって、各国でグローバル・アドレスを管理しているNIC(network information center)にIPアドレスの使用申請などを行わずに自由に使用できる。また、別のネットワークであればIPアドレスが重複しても問題はない。
一方、グローバル・IPアドレスは、世界で通用するIPアドレスである。IPネットワークでは、IPアドレスの重複は許されない。このためグローバル・IPアドレスはNICに申請し、IPアドレスの割り当てを行ってもらわなければならない。グローバル・IPアドレスは、独自のドメインを取得し、Webサイトを開設するときに必要である。
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グローバル・IPアドレスとローカルIPアドレスの違いは、内線番号と外線番号の違いであるとイメージすれば理解しやすいと思う。内線番号は会社などの内部でのみ使用できる番号である。このため自由に番号を決めてよい。
外線番号は、外部との通話が可能である番号である。このため電話番号の重複は許されない。外線番号を取得するためにはNTTなどに申請しなければならない。
プライベート・アドレスとグローバルアドレス確認問題
初級シスアド平成12年秋期問67
インターネットのグローバルアドレスに関する記述として,適切なものはどれか。
- ア IP アドレスを,ネットワーク番号とホスト番号に分けるためのビットパターンである。
- イ NIC (アドレス発行機関) が発行する,世界中で重複のないアドレスである。
- ウ イントラネットなどの独立した IP ネットワークを構築するために必要なアドレスである。
- エ 電子メールを使用するために必要な電子メールアドレスである。
解説
解答:イ
グローバルアドレスは、世界中で通用するIPアドレスである。このためIPアドレスが重複しないようNICに申請をしてIPアドレスの割り当てをしてもらわなければならない。
グローバル・IPアドレスが必要になるのは、独自のドメインを取得してWebサーバーやメールサーバーを運用する場合である。なお、ドメイン名とグローバル・IPアドレスの相互変換を行う仕組みがDNS(domain name system)である。DNSの機能を提供するのがDNSサーバーである。
- ア どのネットワークに所属するかを表すネットワーク番号(アドレス)と機器を識別するホスト番号を分けるために使われるのはサブネットマスクである。
- ウ イントラネットとは、インターネットを使って企業内ネットワークを構築することである。グローバルアドレスは、イントラネットのために必要なIPではない。
- エ 電子メールのメールアドレスとグローバル・IPアドレスは別のものである。
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