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ハブ(HUB)
初級シスアドの試験では、イーサネット型LANで使用されるハブに関する内容が出題されている。初級シスアドにおける出題のポイントとしては、以下の2点である。
初級シスアドのハブに関する出題内容
- リピーターハブのカスケード接続の台数
- スイッチングハブ(レイヤ2スイッチ)の機能
ハブは、イーサネットの中でも最も普及している10BASE-Tや100BASE-TXのLANケーブルを通じて各装置と接続する集線装置である。コネクタは、RJ-45を使用する。ハブのコネクタを接続する部分をポートと呼ぶ。
ハブといってもいろいろな種類のハブがある。ハブはリピーターハブとスイッチングハブの2つに大別できる。さらにスイッチングハブは、OSI基本参照モデルのデータリンク層(第2層)で信号を中継するレイヤ2スイッチとネットワーク層(第3層)で信号を中継するレイヤ3スイッチがある。
ハブの種類
リピーターハブ
初級シスアドの問題ではリピーターハブのことをハブと記述している。初級シスアドの試験でハブという記述はリピーターハブを指している。
リピーターハブの機能は、機器から送られてきた信号をほかの機器に信号を送る中継器である。
スイッチングハブ(レイヤ2スイッチ)
初級シスアドでは、スイッチングハブに関する出題は、レイヤ2スイッチに関する問題が出題されている。ここでは、レイヤ2スイッチをスイッチングハブと呼ぶことにする。
リピーターハブはハブに送られてきた信号をハブに接続されているすべての機器に伝送する。それに対して、スイッチングハブはあて先で設定されたMACアドレスを持つ機器が接続されているポートにのみ信号を伝送する。つまり、スイッチングハブに接続されている機器は必要なデータだけ送られてくる。これがリピーターハブとの大きな違いである。
スイッチングハブはMACアドレスを判断して必要なポートにだけデータを送る
Point スイッチングハブ(レイヤ2スイッチ)
あて先で指定されたMACアドレスが接続された機器のポートにだけ信号を送る
レイヤ3スイッチ
レイヤー3スイッチは、OSI基本参照モデルのネットワーク層(第3層)で信号を中継する。したがって、ハブでありながら、ルータと同じような機能を持つ。レイヤ3スイッチは機器を接続するよりもネットワーク間を接続するときに使用されることが多い。
レイヤ3スイッチを使って、ネットワークを複数に分割することができる。これをVLAN(virtual LAN)と呼ぶ。VLANはセキュリティー対策にも有効なため近年注目されている。
レイヤ3スイッチでネットワークを分割することができる
カスケード接続
ハブのポート数が足りなくなったとき、ハブ同士を接続してポート数を増やすことができる。ハブ同士を接続することをカスケード接続という。
カスケード接続
スイッチングハブはカスケード接続の台数の制限はない。しかし、リピーターハブは、カスケード接続の台数が4台までと決まっている。これは、信号伝送の品質に問題を起こさないようにするためである。
初級シスアドの試験では、ハブに関する出題の中でカスケード接続に関する出題が多いのでしっかり覚えておいて欲しい
Point カスケード接続
- カスケード接続はハブ同士を接続すること
- リピーターハブではカスケード接続の台数が4台までである。
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