初級シスアド講座 IPv6

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IPv6(Internet protocol Version 6)は、現在使用されているIPプロトコルであるIPv4(Internet protocol Version 4)で問題となっているグローバルIPアドレス不足の解消ができる。

IPv4ではIPアドレスを32ビットで表現する。したがって、使用できるIPアドレスの数は、232=約43億個のIPアドレスが割り当て可能である。

近年、個人でドメインを取得してWebサイトを運営したりすることも多い。このため全世界で通用するグローバル・IPアドレスが約43億ではIPアドレスが足りなくなってくる。

IPv6では、IPアドレスを128ビットで表現する。2128個のIPアドレスが割り当て可能となる。これはIPv4の129億倍で、非常に多くのIPアドレスの割り当てが可能となる。

IPv6ではIPアドレス不足の問題解消のほかに以下のような特徴がある。

  • 暗号化や認証などが行えるのでセキュリティー機能の強化
  • プラグ・アンド・プレイによるIPアドレスを自動的に割り当てが可能
  • 通信の優先順位の変更など通信品質の管理機能

IPv6の確認問題

現在広く利用されているIPv4に対し,IPv6の導入によって可能になるものはどれか。

初級シスアド平成18年秋期問17

  • ア インターネットの急速な普及によって起きるIPアドレス不足の解消
  • イ 電子メールアドレスやドメイン名での日本語使用
  • ウ 光ファイバによる一般家庭からのインターネット接続
  • エ 複数のホストに同時にパケットを配送するマルチキャスト

解説

解答:ア

IPv6(Internet protocol Version 6)は、現在使用されているIPプロトコルであるIPv4(Internet protocol Version 4)で問題となっているグローバル・IPアドレス不足の解消ができる。

IPプロトコルで使用するIPアドレスは、プライベート・アドレスとグローバルアドレスの2種類がある。プライベート・アドレスは、LAN内など狭い範囲で使用されるIPアドレスである。狭い範囲内でのみ使用するのでNIC(network Information center)にIPアドレスの使用申請など行わずに自由に使用できる。

一方、グローバル・アドレスは、世界で通用するIPアドレスである。IPネットワークではIPアドレスの重複は許されない。このためグローバル・アドレスはNICに申請し、IPアドレスの割り当てを行ってもらわなければならない。グローバル・アドレスは、独自のドメインを取得したりするときに必要となる。

IPv4ではIPアドレスを32ビットで表現する。IPv4では232=約43億個のIPアドレスが割り当て可能である。近年、個人でドメインを取得してWebサイトを運営したりすることも多い。このため全世界で通用するグローバル・アドレスが約43億ではIPアドレスが足りなくなってくる。IPアドレス不足を解消するために登場したのがIPv6である。

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