列に別の名前を付ける
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SELECT文のSELECT句で指定する列名に別な名前を付けることができる。通常は、SELECT句で指定された列名でかまわない。
しかし、計算式やグループ関数などを使ったときは、列に別な名前を付けることでSELECT文の実行結果がわかりやすくなる。
ここでは列に別な名前を付ける方法を解説する。
列に別の名前をつけるということは?
列に別の名前をつけるには次のように指定する。
列の別名指定の記述形式
列名 AS 表示させたい列名
SELECT文では、SELECT句で指定した列の名前が実行結果の列名になる。次のSELECT文は、年齢が20歳以上の氏名、性別、年齢を学籍表より抽出するSELECT文である。実行結果を見ると、実行結果の列名はSELECT句で指定した列の名前が列名になっていることが分かる。
例えば、氏名の列を名前という列名で別名表示をさせたいときは、SELECT文を次のように記述する。
SELECT句の計算式やグループ関数で指定した列を別名表示する
別名表示は、計算式やグループ関数を使ったときによく用いられる。計算式やグループ関数を指定した列では、データベース・ソフトが自動的につけた名前が列名になるか、数式や指定した関数が列名となるからである。いずれになるかは使用するデータベース・ソフトによって決まる。次のSELECT文は、日付が“2003/1/3”の商品名、単価、数量、単価×数量を売上表より抽出するSELECT文である。実行結果の計算式の列に注目して欲しい。
単価×数量は、売上金額のことである。しかし、Accessの実行結果または、Accessではないデータベース・ソフトにおける実行結果いずれの場合も“売上金額”とは表示されない。売上金額と表示されると、SELECT文の実行結果がわかりやすくなる。そこで列の別名指定をおこなえば“売上金額”と表示させることができる。 次の例題は前述したSELECT文において、抽出条件などは同じで単価×数量の列を売上金額と表示させるようにしたものである。
《例題1》
日付が“2003/1/3”の商品名、単価、数量、単価×数量を売上表より抽出する。ただし、単価×数量の列は“売上金額”と表示する。
SELECT文
SELECT 商品名,単価,数量,単価*数量 AS 売上金額
FROM 売上表
WHERE 日付='2003/1/3'
− 実行結果 −
SUMやAVGなどのグループ関数を使ったときでも列の別名指定が可能である。
《例題2》
売上表より商品ごとの数量の合計を表示させる。ただし、数量の合計は“合計数量”と表示する。