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初級シスアド 平成16年 春期 問37 解説

解答:イ

モジュールの内部構造を考慮することなく、入力したデータに対して仕様通りの出力が得られるかをテストするのがブラックボックステストである。それに対して、モジュールの内部構造を検証するこうとで仕様通りに機能するかをテストするのがホワイトボックステストである。

自動販売機を例に考えてみよう。自動販売機にお金を入れて希望する商品のボタンを押して、希望する商品と正しいおつりが戻ってくればその自動販売機は正しく動いているといえる。別に自動販売機の中がどのようになっているか知らなくてもよい。これがブラックボックステストである。

一方、自動販売機のメーカーは当然自動販売機の仕組みは隅々まで詳しく知っている。自動販売機の中の装置を細かくチェックすることで自動販売機が正しく動くか確認を行う。これがホワイトボックステストである。

ブラックボックステストとホワイトボックステストは単体テストで用いられるテスト技法である。

テスト技法と内容
テストテスト内容
トップダウンテスト結合テストなどの複数のモジュールを組み合わせてテストをおこなう場合に上位モジュールから下位モジュールへテストをおこなう。未完成のモジュールの代わりとしてスタブと呼ばれるテスト用のモジュールを使用する。
ボトムアップテスト結合テストなど複数のモジュールを組み合わせてテストをおこなう場合に下位モジュールから上位モジュールへテストをおこなう。未完成のモジュールの代わりとしてドライバと呼ばれるテスト用のモジュールを使用する。
ホワイトボックステストモジュールの内部構造が明らかになっている場合に行うテスト。モジュールの仕様どおりに作成されているかをテストする。
ブラックボックステストモジュールの内部構造を考慮することなく、入力したデータに対して仕様通りの出力が得られるかをテストする。

テストとテスト技法には密接な関係がある。詳細は初級シスアド講座 テストを参照して欲しい。

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