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初級シスアド 平成16年 春期 問7 解説

解答:エ

OSI基本参照モデルのネットワーク層(第3層)で中継を行うのは、ルーターである。

  • ア ゲートウエイは、第1層から第7層のすべてのプロトコルの異なるネットワーク同士を接続するための機器である。
  • イ ブリッジは、データリンク層(第2層)で中継を行う。IPアドレスでデータ(パケット)の転送先を判断する
  • ウ リピーターは、物理層(第1層)で中継を行う。伝送路の中継に使用される。

LANやWANなどネットーワークどうしを接続するときには、ネットワーク間にそれぞれのネットワークを接続する装置が必要である。OSI基本参照モデルにおいて、どの層でネットワークを接続するかによって、使用される中継機器が違う。

OSI(Open Systems Interconnection)基本参照モデルは、開放型ネットワーク間相互接続規格で、通信プロトコルの標準化を図るための規格である。国際標準化機構(ISO:International Organization for Standardization)によって発表された。

OSI基本参照モデルと中継機器の関係は、以下の表のようになっている。

OSI基本参照モデルと中継機器
OSI基本参照モデル中継機器機能
第7層アプリケーション層ゲートウェイすべてのプロトコルの異なるネットワーク同士を接続するための装置。
第6層プレゼンテーション層
第5層セッション層
第4層トランスポート層
第3層ネットワーク層ルータIPアドレスでデータを中継するかどうかを判断する。また、データ伝送経路を選択するルーティング機能がある。
第2層データリンク層ブリッジMACアドレスでデータを中継するかどうかを判断し、不要なデータを中継しないようにできる。
第1層物理層リピータケーブル間の中継器。信号を増幅し、ケーブルの伝送距離を延長するための装置
関連知識
初級シスアド講座ネットワーク間接続
ゲートウエイ、ルーター、ブリッジ、リピータについての解説
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