初級シスアド 平成16年 春期 問64 解説

解答:エ

初級シスアドの試験では会計や経営に関する問題がよく出題されている。利益の計算方法や損益分岐点の計算方法は必ずマスターしておくべきテーマである。

まず、問題文中の用語を整理しよう。

変動費
売上に対して増減する費用である。売上高が上がればその分変動費も増える。この問題の場合は、製品1単位に500円の変動費が発生する。
固定費
売上の増減にかかわらず、一定的に発生する費用である。つまり、製品を1つも作らなくても発生する費用である。この問題では36万円である。
利益
この問題でいう利益は、売上総利益(粗利益)のことである。

例えば、80万円で仕入れた商品を100万円で売ったとする。売値の100万円から仕入値の80万円を引いた20万円が売上総利益である。売上総利益は以下の式で求められる。

売上総利益=売上高−売上原価
この問題では300万円である。なお、売上高は以下の式で求められる。
売上高=単価×販売数

販売数をxとして各数値を売上総利益を求める式に当てはめて販売数を求める。

3,000,000=800x−(500x+360,000)

x=11,200個

固定費と変動費の考え方は損益分岐点を計算するときに使われる。詳細は初級シスアド講座損益分岐点を参照して欲しい。

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参考ページ
初級シスアド講座損益分岐点
初級シスアド過去問題平成16年春期午前問26