初級シスアド 平成16年 春期 問66 解説

解答:エ

資金調達は貸借対照表の右側の部分を増やすということである。貸借対照表の右側は資本と負債である。したがって、資金の調達方法は以下2つである。

  • どこからか資金を借りる(負債)
  • 誰かに会社の株を買ってもらう(資本)
初級シスアド貸借対照表

負債は借金であるから返済義務がある。負債は初級シスアド過去問題平成16年春期問65で解説したように1年以内に返済しなければならない流動負債と1年を超えて返済を行う固定負債に分けられる。流動負債は以下のものがある。

  • 支払手形
  • 売掛金
  • 短期借入金

また、固定負債は以下のものがある。

  • 長期借入金
  • 社債

資本も株主(出資者)からの借金である。しかし、負債と違うのは資本金は返済の期日が決まっていないということである。また、万が一会社が倒産した場合、会社は株主に対して返済の義務はない。

  • ア 銀行からの借入は、負債(借金)であるため返済の義務がある。
  • イ コマーシャルペーパーとは、資金調達の目的で発行する無担保支払(約束)手形である。支払手形は流動負債であるから返済義務がある。
  • ウ 社債は固定負債であるから返済の義務がある。社債とは、株式会社が一般から資金を調達するために発行する債券である。一定の利息が発生し、元本の返済が義務づけられている。
  • エ 正しい。新株は資本である。

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