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初級シスアド 平成16年 春期 問46 解説

解答:ア

保守は正常な状態に維持することを意味する。言い換えれば保守はコンピューターシステムの障害発生を未然に予防することである。このため異常が見られなくても定期的に点検などを行い障害の前兆がないかチェックを行う。

健康な人でも1年に一度くらい定期的に健康診断を受けて病気の兆候がないか検査してもらうだろう。コンピューターシステムもこれと同じである。障害も病気も可能な限り未然に予防することが大切である。なお、定期的にバックアップを行うことも保守の1つである。

  • イ たとえ定期保守の直前であっても障害が発生したら、速やかに障害の対応をしなければならない。定期保守まで待っていればそれだけ障害の影響が拡大する可能性があるし、システムの性能も低下する。定期保守は定期保守で行い障害が発生したらその都度対応しなければならない。
  • ウ 保守契約を締結するときは、もちろん専門家の意見は重要である。しかし、実際にコンピューターシステムを運用するのは、自社の人間である。保守契約を締結するときは専門家と自社の人間がよく話し合って保守内容を決めなければならない。
  • エ 保守の内容にもよるが、修正プログラム(パッチ)の適用などは現地で対処しなくても対応できることもある。例えばセキュリティーに関するパッチはパッチの検証が済み次第速やかに適用することが望ましい。このため離れた場所からパッチを適用することで、速やかににパッチを適用することができる。これによってセキュリティーホールによるリスクが軽減される。