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初級シスアド 平成16年 春期 問45 解説

解答:ウ

問43と同様に午前の問題としては長文の問題である。午後の問題も同じであるが問題を正しく読む力が必要になる。正しく読む力は、なぜだろう?これはどういうケースだろう?どうしてなんだろう?と考えることで養うことができる。

まず、周辺装置を含めた一式を単位として台帳に登録するということはどういうことだろうか?と考える。

周辺装置を含めた一式を単位として台帳に登録するということは、パソコン購入時に一緒に購入したすべての周辺機器をまとめて1つの管理番号で台帳に登録するということである。したがって、周辺機器は個別に台帳に登録されない。このため個別の機器が照合できなくなる。これは、同じ年に入学した学生を同じ学籍番号で管理しようとするのと同じである。学籍番号で学生が照合できないなどいろいろな不具合が予想できるだろう。

例えばパソコンとプリンター、スキャナー、MOドライブ、外付けハードディスクを一緒に購入した場合はすべてをまとめて一式として台帳に登録される。このためプリンターやスキャナーは個別に台帳に登録されていないため紛失しても分からない。

これを回避するためには、周辺装置とパソコンをセットで購入しても、それぞれを個別に台帳に登録することですべての機器を照合することができる。

  • ア ラベルをはり替える不正を防止する目的ですべての項目をラベルに記入してはり付けるのは非現実的である。なぜなら、管理する項目が増えた場合、管理している機器すべてのラベルをはり替えなければならないからである。管理番号と製品名を記入したラベルで十分である。これであれば管理する項目が増えても台帳のみ修正すればよいのでラベルをいちいちはり替える必要はない。
  • イ 管理番号や製造番号の記入欄があるので同じ日に購入した機器の識別は可能である。
  • エ 同一製品名の機器であっても管理番号と購入日の記入欄があるので製品の識別は可能である。

ちなみに管理番号を固有の番号にしておけば同じ日に同じ機器を購入しても管理番号で識別可能である。データベースなどでは固有の番号のことをユニークという表現を使う。