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初級シスアド 平成16年 春期 問41 解説

解答:ウ

  • ア 記録装置に装てんしたままだと、災害に遭うとバックアップを取っておいたテープも記憶装置と一緒に破損や消失してしまう。
  • イ フロッピーディスクや磁気テープなど磁気を使って記録する媒体に磁石など強い磁界を発生するものを近づけると、記録している内容を破損してしまう。絶対に行ってはならない。
  • エ サーバーなどと同じ場所に保管していると、その場所が火災や災害どに会ったときにバックアップデータも同時に破損や消失してしまうので避けるべきである。

バックアップはその用途によって保管場所が違ってくる。問題文中の災害対策という記述がポイントである。

災害対策のバックアップの場合は、バックアップを取った媒体をコンピューターシステムの運用場所とは別の離れた場所に保管する必要がある。なぜなら、同じ場所にバックアップを保管すると災害に遭うとバックアップも破損してしまう可能性があるからだ。

これとは逆に故障など障害復旧用のバックアップは、障害発生時にバックアップデータから迅速に復旧する必要がある。したがって、コンピューターシステムの運用場所から近い場所に保管するほうが望ましい。

実際に災害に遭ったところを想像すると解答を得やすいと思う。コンピューターシステムを運用している場所が災害に遭うとどうなるだろうか?どうすればプログラムやデータが失われないだろうか?このように考えればコンピューターシステムとは別の場所にバックアップデータを保管しておけばよいことに気づくだろう。

解答群のアとエはコンピューターシステムの運用場所と同じ場所に保管すると解釈できる。よって誤りである。また、ウは磁気を使って記録する媒体に磁石を近づけるというのはバックアップ以前の問題で論外である。したがって、残りのウが正解である。