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初級シスアド 平成16年 春期 問3 解説

解答:エ

RAID(レイド)(redundant array of inexpensive disks)は、ハードディスクを複数台並列に接続することで、信頼性の向上とディスクアクセスの効率アップをはかる方式である。

RAID0からRAID5の6種類がある。この中でRAID0、RAID1とRAID5をしっかり覚えて欲しい。

RAID0
データを分割して、複数のディスク装置にデータを書き込む。このことをストライピングという。これによって、データの書き込み速度が向上する。
RAID1
2台のディスク装置に同じデータを書き込む。一方のディスク装置に障害が発生しても、もう一方のディスクからデータの復旧が可能である。信頼性や処理能力は高いが、同じデータを別のディスクに保存する必要があるのでディスクの使用効率は悪い。RAID1をミラーリングという。
RAID2
データから誤り訂正符号を生成してデータと一緒に分割して保存する方式。現在では使われていない。
RAID3
データを分割して、データの書き込み時にデータを復元するためのパリティビットを付加し複数のディスク装置に書き込みをおこなう方式。
RAID4
RAID3とほぼ同じ考え方である。RAID3との違いは、RAID3はデータを複数のディスク装置で分散させるときにビット単位でおこなうが、RAID4ではブロック単位で行われる点である。
RAID5
RAID3、RAID4とほぼ同じ考え方である。違いはRAID5では、パリティビットを別のディスクに書き込みをおこなう点である。このためRAID4に比べて性能向上が可能である。もっともよく用いられているRAIDの方式である。
  • ア RAIDは、複数のディスクを並列に接続することで、ディスクのアクセス効率をはかるものである。RAIDをおこなうことで個々のハードディスクのデータ転 送速度が速くなるわけではない。
  • イ RAIDを構成することでハードディスクの容量は、元のディスクの容量よりも同じか少なくなる。
  • ウ RAIDはデータの転送を並列におこなうので、必ずアクセス時間が長くなるとはいえない。