初級シスアド過去問題解答と解説
解答：エ
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初級シスアド平成16年春期問77とほぼ同様の問題である。初級シスアドでは、知的財産権に関する問題が多いときは1回のシスアドの試験で2問出題される重要なテーマである。
初級シスアドでは、知的財産権をマスターすることで、確実な得点源となるので必須のテーマである。
知的財産権は、あらゆる知的創造物の保護するための財産権のことである。知的財産権のことを知的所有権ともいう。知的財産権は、以下の二つに大別される。
- 著作権
- 工業所有権
著作権は、オリジナルで創作されたものである著作物を保護する権利である。著作物の例としては、論文や小説、写真、プログラムなどがある。著作権は以下の二つがある。
- 著作権
- 著作者人格権
著作権は、財産的な利益を保護するものである。著作者人格権は、著作者の人格的な利益を保護するものである。
工業所有権は、工業技術などにかかわる知的財産の権利である。工業所有権は、以下の四つがある。
- 特許権
- 実用新案権
- 意匠権
- 商標権
- ア 著作権の公衆送信権で保護される。著作者は、自動公衆送信が可能である。自動公衆送信とは、サーバーに蓄積された情報を公衆からのアクセスによって自動的に送信することである。Webページが自動公衆送信に該当する。サーバーにデータをアップロードした時点で送信可能化という。逆の言い方をすれば他人の著作物をwwwサーバーにアップロードした時点で著作権違反となる。
- イ 写真も著作物である。したがって、雑誌のグラビアを無断でWebページに掲載する行為は著作権違反である。
- ウ 他人の著作物をあるテーマに基づいて収集しているWebページとは、リンク集などのことである。ちなみにリンクは著作権でいう引用の範囲であるため著作権違反にはならない。リンク集を作成しているWebページの制作者に許諾を得て、そのページのコンテンツを自分のWebページに掲載することも著作権違反にはならない。当然であるが、リンク集におけるリンク先のWebページの内容に関しては、リンク先のWebページの著作者の許可を得たことにはならない。つまり、リンクページのリンク先の内容を無断転載すると著作権違反になる。
