初級シスアド過去問題解答と解説

解答:イ

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損益計算書から営業利益を求める問題である。

損益計算書は、会社が1年間でどれくらいもうかったか(損をしたか)を表している。

損益計算書における売上高と利益の関係は図のとおりである。

損益計算書より計算できる利益の関係

費用は会社から出て行くお金のことで、収益は、会社に入っているお金のことである。売上原価は、その商品を作るのにかかった費用で、材料費など仕入れにかかった費用のことである。

営業利益は文字通り営業活動の結果、どれだけの利益が残ったかという営業成績を表している。

営業利益は、以下の式で求められる。

営業利益の計算式
営業利益=売上総利益−販売費および一般管理費

売上総利益は、仕入れた商品がどれだけの利益を残したかを表している。売上総利益が高いということは、仕入れた商品が多くの利益を生んだということである。

売上総利益(粗利益)は、以下の式で求められる。

売上総利益
売上総利益=売上高−売上原価

したがって、以下の手順で営業利益を求める。

  1. 売上高と売上原価から売上総利益を求める
  2. 売上総利益と販売費および一般管理費から営業利益を求める。
1.売上総利益を求める
1,500−1,000=500百万円
2.営業利益を求める
500−200=300百万円

ちなみに経常利益は、以下の式から求められる。

経常利益の計算式
経常利益=営業利益−営業外費用+営業外収益
300−30+40=310百万円

経常利益は、経営者が経営努力によりどれだけ利益を出したのかを示している。一般的に“利益”というと、この経常利益のことを指している。