初級シスアド過去問題解答と解説
解答:エ
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この問題においては、プログラムの不具合(バグ)が原因とは考えられない。プログラムは正常に動いている。なぜなら、上限値より多い数量を入力し、売上データの上限超過を検出しているからである。
これは問題文の次の記述より分かる。“プログラムが売上データの上限超過を検出し、入力原票を調べると売上数量が上限値よりも2けた多かったからである。”
また、プログラムが正常に動作していることから、ハードウエアによる障害とも考えられない。
まず、入力された売上数量が2けた多いデータが本当に正しいかどうかを確認しなければならない。この確認を行わないとその後の対応が変わってくるからである。
入力された数量が正しければ、システム開発部門にデータチェック部分のプログラムの修正を依頼しなければならない。また、入力データが間違えているのであれば入力データの修正手続きを行わなければならない。
- ア 実際の現場では運用部門で修正を行うことも多い。ただし、原因を究明することが前提である。原因を究明し、再発防止策を講じないと同様のエラーが再発するからである。このような記述がないので不適切である。
- イ プログラムは正しく動作している。したがって、システム開発部門に問い合わせるのは状況の把握を行ってからである。仮に入力データが上限値よりも2けた多い売上データが正しいのであればシステム開発部門にエラーチェックの修正を依頼する。真っ先にシステム開発部門に問い合わせるのは早まった行為であるので、不適切である。
- ウ 上限値を超えているという理由からデータを破棄することは許されない行為である。なぜなら、売上データの入力ミスであっても何らかの売上が発生している可能性があるからである。