初級シスアド過去問題解答と解説

解答:エ

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初級シスアドでは、データベースの障害復旧時のデータの復元方法はよく出題される。特にジャーナルファイルの意味、ロールバックとロールフォワードの違いは理解しておいて欲しい。

バックアップテープからデータをリストアした後,バックアップ時以降のジャーナルを反映させてデータベースを回復するのはロールフォワードである

データベースに障害が発生したときの復旧方法としては以下の二つがある。

  1. ロールバック(roll back)
  2. ロールフォワード(roll forward)

データベースには、障害発生などに備えてジャーナルファイルを持っている。

ジャーナルファイルとは、ある時点のデータベースの更新データを記録したファイルのことである。

ロールバックとロールフォワード

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ロールバックは、データベースの更新処理中などに何らかの障害が発生したした場合に用いられる復旧方法である。

障害が発生したデータベースに対して、ジャーナルファイルの更新処理前のデータをデータベースに書き込みデータベースを更新処理前のデータベースに戻す。

データベースの復旧後、更新処理の前に戻るので、ロールバックと覚えて欲しい。

一方、ロールフォワードは、ハードディスクの障害復旧時などに用いられる。

あらかじめ取得しておいたバックアップにジャーナルファイルの更新処理後のデータを書き込み、更新後(障害発生直前)のデータベースに復元する。

データベースの復旧後、更新処理後に進むのでロールフォワードと覚えて欲しい。

ロールバックとロールフォワード区別の仕方

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このようにロールバックとロールフォワードの違いは、処理を中心に考えるとよい。ジャーナルファイルを使って、処理前に戻するのでロールバック、処理後に進むのでロールフォワードである。

  • ア DBMS(Database management system)では、データを直接データベースに書き込まず、主記憶にいったん書き込みを行い、適切なタイミングで主記憶の内容をデータベースに書き込みを行う。このタイミングのことをチェックポイントという。障害が発生し、処理を再開するときに、処理を最初から行うのではなく、チェックポイントから処理を再開する。このことをチェックポイントリスタートという。
  • イ リブート(reboot)は、コンピューターを再起動することである。