初級シスアド講座

雇用形態

労働者派遣(派遣)

派遣労働者(以下、派遣)とは次の二つの条件のもとで就労している人である。

●派遣元の企業に雇用されている
派遣先企業の指揮命令を受けて、派遣先の業務をおこなう

派遣

派遣

派遣労働者の派遣期間は一般業務で3年である。また、派遣先の企業は派遣される労働者を指名できない。派遣先が責任を負う事項は次のようなものがある。

  • 業務の管理・監督
  • 労働時間の管理
  • 休日や休暇の管理
  • 安全衛生の管理

派遣元責任を負う事項は次のようなものがある。

  • 有給休暇
  • 賃金
  • 就業場所
  • 業務内容

《例題》

A社で雇用しているオペレ一夕のQ氏を,B社に派遣することになった。労働者派遣法上,適切なものはどれか。

(初級シスアド 平成15年度 秋期 午前 問78)

ア A社は,Q氏が退職してB社に雇用されることを禁止できる。
イ B社は,Q氏を指名して派遣を要請できる。
ウ Q氏の派遣契約期間は,最長4年間である。
エ Q氏は,B社の定められた指揮命令者の下で労働に従事する。

《解説》

ア 派遣元企業は労働者に対して、退職後に派遣先で雇用されることを禁止することはできない。
イ 派遣先の企業は派遣される人間を指名できない。
ウ 派遣契約の期間は、一般業務で3年である。
エ 正しい。派遣先企業の指揮命令を受けて業務を行う。