フォールトトレラント(耐故障技術)
スポンサードリンク
現在は、銀行のオンラインシステムをはじめ身の回りのいろいろなところでコンピューターシステムが使われている。そのためコンピューターシステムには高い信頼性が要求される。機器やシステムに障害が発生したときにもその影響を最小限に抑えなくてはならない。これをフォールトトレラント(耐故障技術)という。
フォールトトレラントには次の考え方がある。
フェールセーフ
システムに障害が発生したときにシステムを安全な状態を維持しし、ほかに影響を与えないようにする。例えば信号を制御システムに障害が発生した場合は、信号機をすべて赤にすることで事故を防ぐという考え方である。
フェールソフト
システムに障害が発生したとき、すべての機能を停止するのではなく、必要最小限の機能でシステムを稼働させる。この必要最小限の機能でシステムを稼働している状態を機能縮退という。
フールプルーフ
システムのオペレーションなどにおいて意図しないい操作をおこなっても障害が発生しないようにする考え方である。
フォールトアボイダンス
故障排除技術という意味である。いかにしてシステムに障害を発生させいないかという考え方である。
システムを構成する機器は、高い信頼性のを持つ機器を選ぶことはもちろん必要である。しかし、絶対に機器が故障しないということはない。したがって、機器の二重化(多重化)などをおこないシステムの信頼性を向上させ、機器の故障によるシステムダウンを少なくすることである。