初級シスアド過去問題解答と解説

解答:エ

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在庫管理のポイントは、多すぎず少なすぎずである。在庫は多すぎても困るし、少なすぎても困る。

在庫が多すぎると、商品によっては賞味期限などがあり売り物にならなくなる可能性がある。生鮮食料品などがその例である。また、在庫を保管する場所や管理する人が必要となり、在庫管理の費用がかさむからである。

一方在庫がまったくないのも困る。なぜなら、品切れが発生し、商品を販売するチャンスを逃してしまい販売機会の損失が発生するからである。

適正な在庫を保つために在庫の補充方法としては、以下の二つがある。

  • 定期発注方式
  • 定量発注方式

定期発注方式は、一定の期間で発注する数量を変える方式である。一方定量発注方式は、在庫数量が一定の数量を下回った時点で一定の数量を補充する方式である。

どちらの方式も一長一短である。商品の性質によって発注方式を使い分けなければならない。きめ細かい管理が必要な商品は定期発注方式が向いている。逆にきめ細かい管理が必要な管理が必要のない商品は定量発注方式が向いている。

この問題では商品の売上と販売順位が次ごとに伸びていることに注目するのがポイントである。

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  • ア この商品は、月ごとに売上(販売数)が伸びている。したがって、一定数量を定期的に発注すると、在庫切れを起こす可能性が高い。在庫切れは販売機会の損失を招くので避けなければならない。
  • イ 売れ行きの変動が激しいというのは、売上が高かったり低かったりする状態である。この商品は月ごとに売上が伸びているので、売れ行きの変動が激しいというのには該当しない。また、在庫が少なくなったときに一定量発注する方式では在庫切れが発生する可能性が高い。
  • エ この商品は売上は伸びているが、売上が安定している商品ではない。したがって、半年間の販売数量を予測しても予測どおりにならない可能性がある。