初級シスアド過去問題 解答・解説

解答:ウ

初級シスアドではJIS Q 9000(ISO9000)シリーズに関する問題がよく出題されている。ぜひ、押さえておきたい。テーマである。

初級シスアドでは、主に以下の点を押さえておくとよいだろう。

  • JIS Q 9000(ISO9000)シリーズは何を規定しているのか
  • JIS Q 9000(ISO9000)シリーズにおける内部監査について

また、初級シスアドでは、ISO9000と共にISO14000に関する問題も出題される。ISO14000は、環境保護に関する規定である。併せて押さえておいて欲しい。

JIS Q 9001(ISO9001)シリーズは、顧客満足度の向上を目的とした品質管理および品質保証の国際規格のことである。

JIS Q 9001で規定されたことが守られているか定期的にチェックする内部監査の規定がある。内部監査については、JIS Q 9001の中の“内部監査”として規定がある。内部監査の規定は以下のとおりである。

JIS Q 9001 8.22 内部監査

組織は、品質マネジメントシステムの次の事項が満たされているか否かを明確にするために、あらかじめ定められた間隔で内部監査を実施すること。

a)品質マネジメントシステムが、個別製品の実現の計画に適合しているか、この規格の要求事項に適合しているか、および組織が決めた品質マネジメントシステム要求事項に適合しているか。

b)品質マネジメントシステムが効果的に実施され、維持されているか。

組織は、監査の対象となるプロセスおよび領域の状態と重要性、並びにこれまでの監査結果を考慮して、監査プログラムを策定すること。監査の基準、範囲、頻度および方法を規定すること。監査員の選定および監査の実施においては、監査プロセスの客観性および公平性を確保すること。監査員は自らの仕事は監査しないこと。

監査の計画および実施、結果の報告、記録の維持に関する責任、並びに要求事項を”文書化された手順”の中で規定すること。

監査された領域に責任を持つ管理者は、発見された不適合およびその原因を除去するために遅滞なく処置がとられることを確実にすること。フォローアップには、とられた処置の検証および検証結果の報告を含めること。

(JIS Q 9001:2000 8.22内部監査より)

  • ア システム監査技術者は、情報システムが安全かつ適切に利用されているかを監査する。
  • イ 内部監査はあらかじめ定められた間隔で実施する。
  • エ 内部監査に関しては、ISO9001に基づく審査登録に関する規定はない。また、ISO9001では内部監査をどうのように行うかということも審査の対象である。

なお、初級シスアド 平成16年 春期 問57の解説も参照して欲しい

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