初級シスアド過去問題 解答・解説

解答:イ

初級シスアドでは、災害発生時の対応に関する出題が近年多くなっている。初級シスアドは部門の情報化推進のリーダーであるため災害発生時の対応にも深く関与しなくてはならないからである。

災害発生時の対応が検討されていないと、被害が拡大する可能性がある。このため災害発生時の被害を最小限に食い止めるためにも対策計画は重要である。

災害は組織に甚大な損害を与える可能性があり、組織全体に影響を与える。したがって、作成された災害対策計画は、組織の長の承認が必要である。

  • ア 災害発生時にコンピューターシステムの保護も重要である。しかし、最優先事項は、人員の安全の確保である。避難方法などを最優先で計画しなければならない。そして、その次にコンピュータシステムの保護を計画する。
  • ウ 災害発生時にデータのバックアップはどのように避難させるのかなどは事前に検討しておかなければならない。また、バックアップを考慮していないとシステムの復旧ができないこともある。この点からもデータのバックアップについて十分な検討を行わなくてはならない。
  • エ 具体的な対策指示書がなければ、場当たり的に対応することになり災害発生時の被害が拡大する。このようなことがないように具体的な対策指示書をまとめて、人員にそれを徹底させるようにしなければならない。

リスク保有は、リスクが発生したときに発生する損失を受け入れることである。