初級シスアド 平成18年 春期 問1 解説
解答:ウ
計算問題は、計算をする前に計算の道筋を考えてから計算するとよい。いきなり計算すると、思わぬミスをしたり、落とし穴に陥ることがあるからだ。以下の順でCD-Rの必要枚数を計算する。
- 各課で実際に記録するデータ量(Mバイト)を求める
- 実際にCD-Rに記録できるMバイト数を求める
- 各課のデータを記録するのに必要なCD-Rの枚数を求める
- 各課のCD-Rの枚数の合計を求める。
各課それぞれに共通データ200Mバイトを保存しなくてはならない。共通データも含めた各課のデータ容量は、以下のとおりである。
- 第一課
- 640Mバイト+200Mバイト
=840Mバイト - 第二課
- 1,470Mバイト+200Mバイト
=1,670Mバイト - 第三課
- 450Mバイト+200Mバイト
=650Mバイト
CD-Rの容量は700Mバイトである。しかし、そのうち100Mバイトは、メンテナンス用やシステム領域として使用する。したがって、データの保存には使用できない。CD-Rに記憶できる容量は、以下のとおりである。
700Mバイト−100Mバイト=600Mバイト
各課のCD-Rの枚数を計算する。CD-Rの枚数は、各課のデータ量を先程求めた実際にCD-Rに記憶できる容量で割ってやればよい。
ここで注意しなくてはいけないのは、端数(小数点以下)の処理である。割り算を行うときは小数点以下の数値を切り上げるのか切り捨てるのか意識するとよい。この場合は、切り上げなければならない。
例えば、6人のグループが5人一部屋の部屋に泊まる場合は、2部屋必要であるのと同じ理屈である。
- 第一課
- 840Mバイト ÷ 600Mバイト
=1.4 → 2枚 - 第二課
- 1,670Mバイト ÷ 600Mバイト
=2.78 → 3枚 - 第三課
- 650Mバイト ÷ 600Mバイト
=1.08 → 2枚
各課のCD-Rの枚数の合計を求める
2+3+2=7枚