初級シスアド過去問題解答と解説

解答:ウ

スポンサードリンク

シーク(seek time)時間は、平均位置決め時間とも呼ばれる。ディスクの必要なデータがあるトラックにヘッドの移動が完了するまでの時間である。ディスクは円盤のため、内周と外周ではヘッドの移動時間が違う。このためシーク時間は、平均時間で表される。シーク時間が短いほうが速く、データが読み書きできるので性能が高い。

この問題の場合は、ハードディスクの入出力時間が増大した原因がシーク動作の増大にある。シーク動作の増大は、必要なプログラムやデータが磁気ディスクのいろいろな場所に分散していることが原因である。この状態を断片化という。

初級シスアドハードディスク

断片化はファイルの移動と削除を繰り返すことにより発生する。したがって、ハードディスクは使っていくうちに断片化が発生する。この断片化を解消し、ファイルを連続した領域に配置することを最適化という。最適化を行うことで、ファイルが連続した領域に記録されるため、シーク動作の回数が減り、アクセス時間が速くなる。

また、ハードディスクのヘッドの移動回数が少なくなるためハードディスクの負担が軽くなりハードディスクの寿命も延ばす。

最適化は、OSに付属しているユーティリティーソフトによって行う。最適化専用のユーティリティソフトも販売されている。

  • シーク時間は、磁気ヘッドの移動時間
  • シーク回数が増えると、アクセス時間が長くなる
  • 1つのファイルがハードディスク上で不連続で配置されている状態を断片化という
  • 断片化はファイルの移動や削除によって発生する
  • 断片化を解消することを最適化(デフラグ)という
  • 最適化はユーティリティーソフトで行う
  • ハードディスクは使っていくうちに断片化が発生するので定期的に最適化を行うことが望ましい