初級シスアド過去問題解答と解説

解答:ウ

  • ア OSの機能の一つである仮想記憶に関する記述である。仮想記憶とは、ハードディスクをメモリーの代わりとして使用する機能のことである。このときハードディスクのことを仮想メモリーという。仮想記憶の機能によってメモリーよりも大きなプログラムの実行が可能になる。ただし、メモリーよりもアクセス速度が遅いハードディスクを使用するので、メモリーだけで処理するのに比べて実行速度は遅くなる。
  • イ システム管理ソフトの記述である。
  • エ サスペンドの記述である。

ハイバネーション(hibernation)は、パソコンのOSに搭載されている省電力機能の一つである。具体的には、高い省電力機能を実現するためにメモリー(主記憶)の内容をハードディスクに保存する機能のことである。休止状態ともいう。

ハイバネーション機能を使うことで、省電力かつパソコンを最初から起動する場合と比べて、高速起動が行える。ハイバネーション状態から復帰するときにハードディスクに保存した内容をメモリーに移すため作業を中断していた状態に復元される。

ハイバネーションと似た機能でサスペンド(suspend)がある。サスペンドは作業状態をハードディスクではなくメモリーに保存する。ハイバネーションに比べてメモリに電源供給が必要な分消費電力が多い。復帰は、ハードディスクより高速なデータ伝送が可能なメモリーに保存しているのでサスペンドのほうが速い。

ハイバネーションとサスペンドの比較
省電力機能データの保存先消費電力復帰の速さ
ハイバネーションハードディスク小さい遅い
サスペンドメモリー大きい速い

ハイバネーションやサスペンドの省電力機能は、バッテリーで使用する機会の多いノートパソコンで使われることが多い。省電力機能を使うことで、パソコンの使用時間が長くなるからである。

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