初級シスアド過去問題解答と解説

解答:イ

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  • ア 磁気テープの規格であるDAT(digital audio tape;ダット)では、テープカートリッジのサイズは縦54mm×横73mm×厚さ10.5mmである。体積は小さく運搬も可能である。
  • ウ 磁気テープは、ほかの記憶媒体に比べてアクセス速度は遅い。アクセス方式は、磁気テープの構造上順番に読み書きを行う順次(シーケンシャル)アクセスのみである。磁気ディスクやMO(magnet optical disc;エムオー)のように必要なデータに直接アクセスが行えるランダムアクセスはできない。
  • エ ビットあたり単価は磁気ディスクよりも安い。

磁気テープに関しては表で示した特徴を押さえておくことがポイントである。

磁気テープの特徴
アクセス速度遅い
アクセス方式順次(シーケンシャル)アクセスのみ可能
記憶容量大きい
ビットあたりの単価安い
主な用途データやプログラムのバックアップ

表中のビットあたりの単価が安いというのは、記憶容量の割に磁気テープの価格が安いということである。

また、記憶媒体のアクセス方式には以下の二つがある。

  1. 順次(シーケンシャル)アクセス
  2. ランダムアクセス

順次アクセスは、先頭より順番にデータを読み書きを行うことである。ランダムアクセスは、必要なデータに直接アクセスし、読み書きを行うことである。ビデオテープとDVDの違いをイメージすると分かりやすいだろう。

データ記録用の磁気テープの規格としてはDDS(digital data storage;ディーディーエス)がある。DDSは音楽記録用の磁気テープの規格であるDAT(digital audio tape;ダット)を流用したものである。

DDSの記録形式には、DDS-1, DDS-2,DDS-3とDDS-4の4種類がある。圧縮して記録することが可能で、非圧縮時の2倍の記憶容量になる。圧縮時と非圧縮時の記憶容量は表のとおりである。

DDSの記録形式と記憶容量
記録形式非圧縮圧縮
DDS-12Gバイト4Gバイト
DDS-24Gバイト8Gバイト
DDS-312Gバイト24Gバイト
DDS-420Gバイト40Gバイト