初級シスアド過去問題解答と解説

解答:イ

初級シスアド磁気ディスクの概念図

初級シスアドでは磁気ディスクに関する問題はよく出題されている。ポイントはセクタ、トラックとディスクの関係を理解することである。この関係が理解できていれば初級シスアドで出題される磁気ディスクの容量計算は容易に解答できる。

トラックは、同一円上にあるセクタが集まったものである。すなわちディスクの1周である。ディスクは、トラックが集まったものである。

ディスク片面のセクタ、トラック、ディスクの関係を表したものがディスクの概念図のである。ディスクは円形であるが、考えやすいように長方形で表している。もし、分かりにくいときはこのような図を描いて図中に数値を入れると分かりやすい。

ディスクの概念図からディスク片面の容量は以下の式で求められることが分かる。

ディスク片面の容量
1セクタのバイト数×1トラックあたりのセクタ数×ディスク片面のトラック数

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ただし、この問題ではトラック番号0から699とトラック番号700から1499で1トラックあたりのセクタ数が違うのでそれぞれを分けて計算しなければならない。また、トラック番号が0から始まっているのでそれぞれのトラック数に注意が必要である。それぞれのトラック数は以下のとおりである。

トラック番号0から699
699−0+1=700トラック
トラック番号700から1499
1499−700+1=800トラック

以上から以下の手順でディスクの容量を求める。

  1. トラック番号0から699のバイト数を求める
  2. トラック番号700から1499のバイト数を求める
  3. ディスクのバイト数を求める。これは1と2で求めたバイト数を足したものに両面であるから2倍する。

なお、計算式は暗算で計算できるように計算式を書いたので参考にして欲しい。

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トラック番号0から699のバイト数
500バイト×300セクタ×700トラック
=5×102×3×102×7×102
=5×3×7×106
=105Mバイト

トラック番号700から1499のバイト数
500バイト×250セクタ×800トラック
=5×102×2.5×102×8×102
=5×2.5×8×106
=5×2.5×2×4×106

8は2×4である。これは2.5×2=5で計算するためである。このように偶数は分けてやることで簡単に計算できることがあるので覚えておいて欲しい。

=100Mバイト

ディスクのバイト数
(105Mバイト+100Mバイト)×2面
=410Mバイト