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初級シスアド 減価償却
初級シスアドの試験では、減価償却費を求める問題が出題される。
建物や車、備品などの資産は、使用していくうちにその価値が減少する。車を新車で300万円で購入し、その車を何年か使っているとその車の価値は300万円より少なくなっているといった具合である。
資産の価値が減少した金額を減価償却費という費用で計上し、減少した額を資産から減らしていくことを減価償却という。
減価償却費の計算方法には、定額法と定率法がある。
定額法
定額法は、毎年同じ金額の減価償却費を計上する方法である。定額法による減価償却費は、次の式で求める。
《例 題》
事務所用のエアコンを30万円で購入した。購入日を事業年度初日の平成13年4月1日としたとき, 平成15年3月31日現在の帳簿価額は何万円か。
ここで,耐用年数は6年,減価償却は定額法によるものとし,残存価額は10%とする。
初級シスアド 平成13年度 春期 問66
- ア 20
- イ 21
- ウ 25
- エ 25.5
《解 説》
減価償却費を求める。取得価格は30万円、残存価格は10%で耐用年数は6年である。この数値を定額法による減価償却費の計算式に当てはめて求めればよい。
{300,000−(300,000×0.1)}÷6=45,000円
平成15年4月1日に購入し、平成15年3月31日現在の帳簿価額ということは2年後の帳簿価額である。したがって帳簿価額は次の式で求められる。
300,000−(45,000×2)=210,000円(イ)
定率法
定率法は、その会計年度の未償却残高に毎年一定の割合の償却率を掛けて減価償却費を計上する方法である。定率法による減価償却費は次の式で求める。
《例 題》
100万円で購入した機械装置の減価償却を6年の定率法で実施すると,1年目の減価償却額は約32万円である。2年目の減価償却額は約何万円になるか。
初級シスアド 平成14年度 春期 問64
- ア 10
- イ 22
- ウ 32
- エ 68
《解 説》
定率法による減価償却費は、未償却残高×償却率で求める。1年目の減価償却費は次の式で表される。
1,000,000円×償却率=320,000円したがって、償却率は0.32である。
2年目の減価償却費は次の式で求められる。
(1,000,000円−320,000円)×0.32=217,600円(イ)