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初級シスアド 在庫評価額の計算方法

初級シスアドの試験では、在庫金額を求める問題が出題される。

会社の資産を把握するために商品などの在庫をお金に換算すると、どれくらいの金額であるか把握する必要がある。同じ商品でも時期によって仕入れ価格が違う。したがって、いつ仕入れた商品がいつ売れたのかを把握しなければならない。それに加えて、在庫の金額の計算方法を決めておく必要がある。

初級シスアド講座在庫をお金に換算する

在庫金額の計算方法は、先入先出法、後入先出法移動平均法の3つがある。

初級シスアド講座在庫金額の計算方法

例題

次の資料から,期末在庫品を先入先出法で評価した場合と後入先出法で評価した場合の在庫金額を比較する。正しい記述はどれか。

初級シスアド 平成10年度 問73

〔資料〕
期首有高10個単価10円
4月仕入高1個単価11円
6月仕入高2個単価12円
7月仕入高3個単価13円
9月仕入高4個単価14円
期末有高15個
  • ア 先入先出法で評価した場合の方が,19円高い。
  • イ 先入先出法で評価した場合の方が,19円低い。
  • ウ 先入先出法で評価した場合の方が,8円高い。
  • エ 先入先出法で評価した場合の方が,8円低い。

解説

資料より期末有高が15個、期首有高が10個である。期末有高の15個から期首有高10個を引いた5個が出庫されたと考える。
先入先出法は、先に仕入れた商品から出庫していくという考え方である。言い換えると、古い商品から出庫していくということである。

初級シスアド過去問題解説1

したがって、先入先出法で評価した場合の在庫数および金額はつぎのようになる。

初級シスアド過去問題解説2

先入先出法に対して後入先出法は、後に仕入れた商品から出庫していくという考え方である。言い換えると、新しい商品から出庫していくということである。

初級シスアド過去問題解説3

したがって、後先入先出法で評価した場合の在庫数および金額はつぎのようになる。

初級シスアド過去問題解説4

先入先出法で評価すると180円、後入先出法で評価すると161円となる。したがって、180円−161円=19円であるから、先入先出法で評価した場合のほうが19円高い。(ア)

初級シスアド 演習問題

初級シスアド在庫金額の計算過去問題
初級シスアドで出題された在庫金額の計算の過去問題