初級システムアドミニストレータ ディスク関連 過去問題 解説

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■問1■

  正解:エ

フロッピーディスクにおいて、ディスク、トラックとセクタの関係は以下のような関係がある。

                          

  トラックは、セクタの集まりである。また、ディスクはトラックの集まりであることが分かる。実際にこの図に問題の数値をあてはめてみよう。

                          

  1トラックのバイト数を計算する。トラックはセクタが集まったものだから、1トラックのバイト数は、
   1トラックのバイト数(バイト)=セクタ長(バイト)×1トラックのセクタ数 
で計算できる。したがって、

1トラックのバイト数=1024バイト × 8セクタ
                         =8192バイト

  次にディスク1面のバイト数を計算する。ディスク1面はトラックが集まったものだから、ディスク1面のバイト数は、
  ディスク1面のバイト数=1トラックのバイト数 × ディスク1面のトラック数
で計算できる。したがって、

  ディスク1面のバイト数=8192バイト × 77トラック
                                =630,784バイト

記録する面数は2面だから、

ディスク両面の記憶容量=630,784バイト×2面
                                 =1,261,568バイト

MBに変換する

1,261,568 ÷ 10 ≒ 1.2MB

以上をまとめると次の式になる。

     

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■問2■

  正解:オ

  4セクタを単位としてファイルの領域を割り当てるのだから、1単位あたりのバイト数は、

                     

1単位あたりのバイト数= 256バイト × 4セクタ
                               =1024バイト

  それぞれのファイルに必要な単位数を求める。それぞれのファイルのバイト数を1単位あたりのバイト数で割ってやればよい。

・ 200バイト ÷ 1024バイト  ≒0.19 → 1単位
・ 900バイト ÷ 1024バイト  ≒0.88 → 1単位
・ 1200バイト ÷ 1024バイト ≒1.17 → 2単位

  したがって、4単位必要である。ここで注意して欲しいことが2つある。1つは、それそれのファイルごとに割っていることだ。これは、各単位には1つのファイルを記録するからだ。1単位に2つのファイルを記録することはできない。2つ目は小数点の処理である。この場合は切り上げる必要がある。例えば、ファイルのサイズが1030バイトの場合を考えてみよう。1030バイトは、当然だが1単位(1024バイト)では入らない。6バイト足りないのだ。このためにもう一単位必要だ。したがって、2単位必要である。この意味が小数点以下を切り上げるという理由である。5人一部屋で泊まれる旅館に6人で泊まりに行くとき必要な部屋は2部屋必要である。一人だけ野宿というわけにはいかないだろう。もったいないけど、一人のためにでも1部屋用意しなくてはいけない。これと同じである。
4単位必要だということが分かった。必要なセクタ数は、「単位数 × 1単位のセクタ数」で計算できる。

  必要なセクタ数=4単位 × 4セクタ
                      =16セクタ

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問3

 正解:エ

  問題で与えられている数値を図にして整理する。

                   

  1トラックのバイト数を求める。1トラックのバイト数は、「1トラックのセクタ数 ×セクタ長」で求めることができる。

1トラックのバイト数= 18セクタ × 512バイト
                         = 9,216バイト

  ディスク1面のバイト数を求める。ディスク1面のバイト数は、「1トラックのバイト数 × ディスク1面のトラック数」で求められる。

  ディスク1面のバイト数=9,216バイト × 80トラック
                                =737,280バイト

MBに変換する。
737,280バイト ÷ 10≒0.74MB

両面だから、
 0.74 MB × 2 = 1.48MB

以上をまとめると、フロッピーディスクの容量計算は次の式で求められる

          

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■問4■

 正解:ウ

  問題の条件に合わせて計算する。追記型光ディスクの容量は650MBであるが、システムの使用領域として100MB使用される。したがって、実際に記録できる容量は、
650MB−100MB=550MB
である。
以上より各課のディスクの枚数を計算する。

         

  ディスク合計枚数は、6枚である。ただ、問題文中に「共通データは、分割せずに保存できる場合にだけ各課のデータのディスクに一緒に保存できる。」という記述がある。これは、残りが200MB以上であればそのディスクに保存し、200MB未満であれば別なディスクに記録するという意味である。第二課と第三課は、残りのバイト数が200MB未満であるから、それぞれもう一枚ディスクを用意してやらなければならない。したがて、ディスクの枚数は、2枚+(3枚+1枚)+(1枚+1枚)=8枚必要である。

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■問5■

 正解:ウ

  問題より、24ビットでは、

  224×512=8,589,934,592 → 8GB

である。したがって、28ビットでは、

  228×512

  228=224×2だから、

  224×512×2

  224×512=8GBだから、

   8GB ×2
=8GB × 16
=128GB
となる。

ポイントになる2を覚えておくと計算に便利である。

          

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■問6■

 正解:エ

  8セクタを1ブロックとしてファイルの領域を割り当てる。1セクタは512バイトだから、1ブロックの大きさは

         

  512バイト × 8セクタ=4096バイト

  である。

  900バイト、9,000バイトと90,000バイトそれぞれ保存するためのブロック数を計算する。それぞれのファイルのバイト数を1ブロックのバイト数4,096バイトで割ってやればよい。ただし、わずかでもブロックからはみだした分も格納しなければならない。したがって、小数点以下は切り上げる。

         

全ファイルを保存するためには26ブロック必要である。したがって、必要なセクタ数は、1ブロックが8セクタであるから、

  26ブロック × 8セクタ = 208セクタ

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■問7■

 正解:ウ

  データ転送速度を求める問題である。データ転送速度は、1回転の時間1トラックのバイト数を使って求める。
  1回転の時間は、回転数から求める。rpmはrevolution par minuteの略である。つまり、回転/分である。1分間に7,200回転する。1分は60秒だから、60秒間で7,200回転する。1回転の時間は、1回転の時間をXとすると、以下のようになる。

  60秒 : 7200回転 = X秒 : 1回転

となる。Xは0.0083秒になる。1回転の時間は、0.0083秒ということだ。1回転の時間は、

         

で求められる。

  1回転すなわち0.0083秒で1周する。1周=1トラックであることに気がついて欲しい。1トラックのバイト数は、「1セクタのバイト数 × 1トラックのセクタ数」で求められる。したがって、

  1トラックのバイト数=180セクタ × 512バイト
                                  =92,160バイト

言い換えると、0.0083秒(1周)で92,160バイト(1トラックのバイト数)転送できる。1秒あたりの転送時間は、1秒間で転送できるバイト数をXとすると、

 0.0083秒 : 92,160バイト = 1秒 :Xバイト

となる。X(1秒間で転送できるバイト数)は、11,103,614.46バイト/秒である。MBになおすと、約11.1MB/秒になる。

データ転送速度は、次の式で求められる。

データ転送速度=1トラックのバイト数(セクタ長×1トラックのセクタ数)÷1回転の時間

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■問8■

 正解:イ

  問題で与えられた数値を図にまとめて整理する。

                          

1トラックのバイト数を求める。1トラックのバイト数は、
1トラックのセクタ数 ×セクタ長」で求めることができる。

  1トラックのバイト数= 9セクタ × 512バイト
                           = 4,608バイト

  ディスク1面のバイト数を求める。ディスク1面のバイト数は、「1トラックのバイト数 × ディスク1面のトラック数」で求められる。

  ディスク1面のバイト数=4,608バイト × 160トラック
                                =737,280バイト

MBに変換する。
737,280バイト ÷ 10≒0.7MB

以上をまとめると、フロッピーディスクの容量計算は次の式で求められる

 

  この問題は、非常に悩ましい問題である。なぜなら、ディスクの記録面が明示されていないからだ。この解説では、何も指定しないということで、ディスクの記録面を1面として計算した。フロッピーディスクは2面であるから、0.74MB×2=1.48MBと考えることもできる。このような場合は、解答群から判断するのだが、両方の解答がある。

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■問9■

 正解:イ

  RAID5とは、複数のディスクにデータとパリティデータを書き込むことで耐障害性を高めたディスクシステムである。すべてのディスクに分散してパリティデータを記録する。パリティデータを記録するために必要な容量は、ディスク1台分の容量を必要とする
5台1組が2セットあるのだから、データを格納できる容量は次の式で求めることができる。

(9GB × (5台−1))× 2= 72GB

となる。したがって、データを格納できる容量は、72GBである。

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■問10■

  正解:ウ

  各トラック数を求める。 トラック番号0があるので、各トラック番号の先頭の番号から最後の番号を引いた数値に+1しなければならないことに注意する。

         

         

  ディスク1面あたり517,120,000バイトである。6面あるから、

  517,120,000バイト × 6面 = 3,102,720,000バイト

  GBに変換すると、

     

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■問11■

  正解:ウ

  問4(平成10年 春期 問27)の類題である。

  問題の条件に合わせて計算する。追記型光ディスクの容量は650MBであるが、システムの使用領域として100MB使用される。したがって、実際に記録できる容量は、

  650MB−100MB=550MB

である。

以上より各課のディスクの枚数を計算する。

         

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■問12■

  正解:エ

  まず、1日分の記憶容量を求める。問題文の「新聞1日分は朝刊と夕刊の合計で44ページとし,新聞1ページの容量は50kバイトであり,これを圧縮率50%で記録できる」という記述から

  44ページ × 50kバイト × 0.5 = 1,100kバイト

  640MバイトのCD-Rに何日分記録できるかということだから、CD-Rの記憶容量である640Mバイトを一日分の記憶容量である1,100Kバイトで割ってやればよい。当然のことだが、計算するときに単位をそろえることに注意しなければならない。ここでは一日分の記憶容量をMバイトに変換して計算している。

    

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■問13■

  正解:ウ

  問題文中に「文書ファイル格納用として10Mバイトは確保しておくこととし,オフィスソフト1とオフィスソフト2を同時に使うことはない」という記述がある。つまり、実行時に必要な容量はOSとファイルの容量の大きいオフィスソフト1の容量があればよい。同様に文書格納用のファイルも10Mバイトあればよい。以上をまとめてると次の表のようにになる。

      

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■問14■

  正解:イ

  まず、このディスク装置はトラック番号0〜699と700〜1499で1トラックあたりのセクタ数が違う。それぞれのトラック数を最初に求める。

                

 トラック番号の先頭が0から始まっているので、トラック番号の最後―トラック番号の先頭で計算したトラック数に+1してやらなければならない。以上を踏まえて問題で与えられている数値を図に表して整理すると以下のようになる。

                 

                

  トラック番号0〜699の1トラックあたりのバイト数を求める。1トラックあたりのバイト数は、図より「1トラックあたりのセクタ数 × セクタ長」で求めることができる。
   300セクタ × 500バイト = 150,000バイト

次にトラック番号0〜699のバイト数を求める。1トラックあたりのバイト数×トラック数で求めることができる。 
    150,000バイト × 700 トラック =105,000,000バイト

同様にしてトラック番号700〜1499についても求める。

1トラックあたりのバイト数
    250セクタ × 500バイト = 125,000バイト

トラック番号700〜1499のバイト数
    125,000バイト × 800トラック = 100,000,000バイト

ディスク装置1面あたりのバイト数
    105,000,000バイト × 100,000,000バイト = 205,000,000バイト

記録面は2面だから、
    205,000,000バイト × 2面 = 410,000,000バイト

Mバイトに変換する
    410,000,000バイト ÷ 106 = 410Mバイト

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■問15■

  正解:ウ

  平成11年 春期 午前 問61(問13)と同じような問題である。平成11年 春期 午前 問61と同じ考え方で解答できる。
  問題文中に「ソフトウェア1とソフトウェア2を同時に使うことがない」という記述がある。つまり、実行時に必要な容量は、ソフトウェア1とソフトウェア2において容量の大きいソフトウェア1の容量があればよい。以上をまとめると次のようになる。

      

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■問16■

  正解:エ

  平成10年 春期 問27平成14年 春期 問1の類題である。

  各課の記録するデータ量を計算する。各課の記録するデータ量は、各課のデータと共通のデータを加えたものである。
  第一課:  640 + 200 =  840Mバイト
  第二課:1,470 + 200 =1,670Mバイト
  第三課:  450 + 200 =  650Mバイト

  CD-Rの容量は、650Mバイトであるが、条件6に100Mバイトはメンテナンス用やシ ステム領域として使用するとあるので、実際にCD-Rに記録できるデータ量は、
650−100 = 550Mバイト
である。

  条件3に各CD-Rに、2つ以上の課のデータを混在させないという条件があるので、各課ごとにCD-Rの必要枚数を求める。枚数は整数なので、小数点以下を切り上げる。
  第一課:  840 ÷ 550 = 1.52 → 2枚
  第二課:1,670 ÷ 550 = 3.03 → 4枚
  第三課:  650 ÷ 550 = 1.18 → 2枚

以上から、CD-Rは、2+4+2=8枚必要である。

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