スキー場における施設運営に必要な人員配置計画に関する次の記述を読んで,設問1〜4に答えよ。
Fスキー場は,昨シーズンにICカードを利用したリフト券(以下,リフト券という)を導入した。リフト券は有効期限が設定され,回収漏れを防ぐために,発行時に保証金を預かり,回収時に返金する。
昨シーズンのリフト搭乗に関するデータは,サーバに蓄積してある。このデータを基に,今シーズンは昨シーズンと同様の入場者数を見込んで,週末(土曜日,日曜日)の施設運営に必要な人員配置計画を検討することにした。
Fスキー場は,図1のように八つのゲレンデから構成されていて,中速リフト,高速リフト,ゴンドラリフトの3種類のリフトが合計9基(表1)と,T,U,Vの三つのレストハウスがある。中速リフト2-1,2-2,高速リフト1-1,1-2,高速リフト2-1,2-2は,それぞれ隣り合って併設されている(以下,併設されたリフトnのうち,n-1を1基目,n-2を2基目という)。
昨シーズンの週末における,時間帯別のリフト券保持者数とリフトの搭乗人数(以下,搭乗人数という),リフト券保持者のリフト搭乗頻度(以下,保持者搭乗頻度という)の平均値とそのグラフを,図2に示す。
今シーズンは,混雑時でもリフト待ちを少なくするために,昨シーズンの搭乗人数に2割の余裕をもたせたリフトの運搬能力を確保することにし,昨シーズンの搭乗人数×1.2を計画搭乗人数として図2に加えた。
今シーズンのリフト運行について,次の方針を定めた。
(1) |
稼働リフト数の目標
時間帯別の計画搭乗人数を運搬するために,最低限必要なリフトだけを稼働させる。 |
(2) |
リフト稼働優先順位 |
@ |
ゴンドラリフトを,最優先で稼働させる。 |
A |
カバーするゲレンデの多いリフトから順に稼働させる。それが同じ場合は,架設している位置がより低いリフトから稼働させる。さらに同じ高さの場合は,図1のゲレンデに向かって左側のリフトから順に稼働させる。 |
B |
併設されたリフトの2基目の稼働は,併設されていないリフト及び併設されたリフトの1基目をすべて稼働させてから行う。 |
@ |
稼働リフト数の目標を満たし,かつ稼働優先順位の低いリフトから停止する。 |
A |
昼食時の一時的な搭乗人数の減少によって停止対象となっても,その後に搭乗人数が増加することで再稼働させる必要がある場合は,併設されたリフトの2基目だけ停止する。 |
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