情報システム開発における投資採算性の評価に関する次の記述を読んで,設問1〜3に答えよ。
N社では,新しい販売情報システム(以下,新システムという)の開発を検討している。新システム開発にかかわる初期投資額と費用,並びに見込まれる投資効果を整理して,投資採算性の評価を行うことにした。
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新システム稼働1年目にはソフトウェア開発費の10%,2年目以降は毎年5%に相当する額の維持費が発生する。 |
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新システムでは,購入価格20,000千円相当のハードウェアを5年リースで使用する。毎月のリース費は,購入価格の2%である。 |
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2年目以降は,毎年購入価格の12%に相当する額の保守費が発生する。 |
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当初,営業部では今後5年間の営業利益について,1年目が200,000千円,2年目以降は前年比5%増という計画を立てていた。新システムを導入すると,2年目以降は,当初に立てた営業利益計画に比べて3%の増加が見込まれる。 |
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現状での営業部の事務作業費は,60,000千円/年である。新システムを導入すると,2〜5年目は毎年,前年比15%の事務作業費の削減が見込まれる。 |
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現状では,用紙代を含めた販売情報出力費用は,3,000千円/年である。新システムを導入すると,出力費用の50%の削減が見込まれる。 |
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流入する現金から投資のための経費として流出する現金を差し引いたものを,増分キャッシュフローと呼ぶ。この増分キャッシュフローの累計が,初期投資額と等しくなるか又は上回るまでの所要期間を,単純回収期間という。この単純回収期間を基に,新システム開発における投資採算性を評価する。 |
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表計算ソフトを使って新システム開発の投資採算性を評価するために,図のようなワークシートを準備した。 |
(1) |
セルC2に,初期投資額としてソフトウェア開発費を入力する。 |
(2) |
セルC4に,ハードウェアの購入価格を入力する。 |
(3) |
セルD7には,当初に立てた営業利益計画の1年目の営業利益200,000を入力する。 |
(4) |
セルC9に,現状での営業部の事務作業費を入力する。 |
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