表計算ソフトを用いた販売実績表に関する次の記述を読んで,設問1〜3に答えよ。
F社は,化学製品の卸売会社である。GさんはF社の営業部に所属し,商品の受発注業務などを担当している。
Gさんは,H商品(用途ごとに添加物の配合比率が異なる
G100,G200,G300,G350,G400,G900 の六つのグレードがある)について,従来,手書きの台帳で販売実績管理を行っていたが,表計算ソフトに置き換えることにした。
図は,Gさんが作成したH商品販売実績表である。
この販売実績表では,2002年10月から2003年3月までの6か月分の販売実績を管理している。
合計部は,明細部の合計を容易に把握できるように,グレードごとの仕入単価,取扱数量,販売金額,月別の取扱数量などの項目で構成した。
明細部は,日々の販売実績の項目と,月別の取扱数量の合計を計算するために必要な項目で構成した。H商品の6か月分の販売実績を入力するためには,明細部は600行あれば十分である。
各項目(セル)の内容を次のように決め,それぞれの項目に必要な計算式を入力することにした。
(1) |
3行目は合計部の見出し行とした。 |
(2) |
4行目は総合計の行とした。 |
(3) |
5〜10行目を各グレードごとの合計行とし,グレード(列C),仕入単価(列D),販売単価(列E)を入力しておく。図のH商品販売実績表の期間内での単価の改定はない。 |
(4) |
取扱数量,仕入金額,販売金額,各月の取扱数量について,各グレードごとの合計を明細部から求める。総合計をグレードごとの合計から求める。 |
(5) |
利益金額は,販売金額−仕入金額で求める。 |
(1) |
12行目は明細部の見出し行とした。 |
(2) |
販売日,販売先,グレード,取扱数量を入力する。 |
(3) |
入力されたグレードを基に,合計部から仕入単価,販売単価を求める。 |
(4) |
仕入金額は,仕入単価×取扱数量で求める。 |
(5) |
販売金額は,販売単価×取扱数量で求める。 |
(6) |
利益金額は,販売金額−仕入金額で求める。 |
(7) |
各月の取扱数量には,販売日が当該月の場合に,(2)で入力した取扱数量と同じ値が入る。販売日が当該月でないときは,空白値(’’)が入る。 |
販売実績表は,垂直照合関数,日付値関数,条件付合計関数を用いている。
垂直照合関数の書式は,“垂直照合(照合値,照合範囲,列位置)”
となっている。垂直照合関数は,“照合範囲” の最左端列を上から下に走査し,“照合値”
と等しい値を含むセルが初めて現れる行を探す。次に,その行に沿って
“照合範囲” の最左端列から数えて “列位置” を
1,2,3,… と付与し,該当する “列位置” のセル値を関数値として返す。“照合範囲”
はワークシート中の長方形領域とし,領域の左上と右下のセルを使って
“左上〜右下” の形で指定する。
日付値関数の書式は,“日付値(日付)” となっている。日付値関数は,1901年1月1日から
“日付” までの日数を関数値として返す。
条件付合計関数の書式は,“条件付合計(範囲,検索条件,合計範囲)”
となっている。
“条件付合計(A1〜A10,C1,B1〜B10)” とした場合,セルA1〜A10のうち値がセルC1の値と同じセルを探し,セルB1〜B10のうちそれと対応するセルの合計値を関数値として返す。
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