初級シスアド 過去問題 平成14年度 秋期 午後(問3)

■問3■
 生産数の変更に関する次の記述を読んで,設問1〜3に答えよ。

 菓子メーカのZ社は,販売期間を4か月に限定した企画商品を1年間に数種類販売している。商品の生産数は,販売計画に基づいて決められる。生産期間は,販売開始1か月前から,販売終了1か月前までである。販売期間の終了した商品は,すべて廃棄する。
 近年,販売計画数と販売実績数のかい離から,廃棄損や,品切れによる販売機会の損失が目立ってきている。そこで,利益の改善を目的に,生産期間途中での生産数の変更を検討することにした。

■設問1■
 既に販売を終了している商品Pに関する次の記述中の 【   】 に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
 図1は,商品Pの生産数,販売計画数,販売実績数の推移を示したグラフである。商品Pの販売単価はγ円,製造原価率は10%,販売に必要な営業費は販売額の30%である。

         

 商品Pの販売計画数はα個であるが,販売終了時の販売実績数はβ個であった。販売終了時の商品Pの総利益は,完売できた場合は 【  a  】 , 実績は 【  b  】 である。販売終了時の販売実績数は,生産開始後 【  c  】 か月目までの生産数に等しく,それ以降に生産された商品は廃棄された。
 

a,bに関する解答群
 ア 0.1×γ×α イ 0.1×γ×β
 ウ 0.6×γ×α エ 0.6×γ×β
 オ 0.7×γ×β−0.1×γ×α カ 0.9×γ×β−0.1×γ×α
 キ γ×β−0.1×γ×α
 
cに関する解答群
 ア 0  イ 1 ウ 1.5 エ 2 オ 2.5
 カ 3  キ 3.5 ク 4 ケ 4.5 コ 5

 

■設問2■
 既に販売を終了している商品Qに関する次の記述中の 【   】 に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
 図2は,商品Qの生産数,販売計画数,販売実績数の推移を示したグラフである。

         

 商品Qでは 【  d  】。そのことは,グラフ上,生産開始後 【  e  】 か月目以降の 【  f  】 の伸びが生産数に抑えられていることから分かる。

dに関する解答群
 ア 商品の廃棄損が発生した イ 販売機会損失が発生した
 ウ 販売計画どおり販売された
 
eに関する解答群
 ア 0  イ 1 ウ 1.5 エ 2 オ 2.5
 カ 3  キ 3.5 ク 4 ケ 4.5 コ 5
 
fに関する解答群
 ア 累積生産数  イ 累積販売計画数 ウ 累積販売実績数

 

■設問3■
 利益の改善と廃棄損の削減を目的に,生産途中での生産数変更の効果を検討するルールを設定した。生産開始後3か月目の商品Rの生産数変更に関する次の記述中の 【   】 に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。

 (生産数変更に関するルール)
 販売開始後1か月目(生産開始後2か月目)の販売状況によって,生産開始後3か月目から4か月目までの1か月間の生産数を変更する。ただし,生産数の変更可能な範囲は,この期間の生産計画数の 0〜200%である。

 商品Rの生産数,販売計画数と販売開始後1か月目までの販売実績数を示したグラフ(図3)と,生産開始から1,1.5,2か月目までの生産数,販売計画数,販売実績数の推移(表)から,1か月間の生産数を決める。

         

         

 生産開始後2か月目までの販売実績数は,計画の約 【  g  】 倍となる。期待される販売総数も販売計画数の 【  g  】 倍と想定すると,【  h  】 個となる。このことから,生産数を生産計画数の 【  i  】 %に変更する。その場合の生産総数は 【  j  】 個で,完売した場合の利益は,生産数の変更を行わなかった場合の 【  k  】 倍となる。
 

gに関する解答群
 ア 0.5  イ 1 ウ 1.5
 エ 2  オ 2.5 カ 3
 
h,j に関する解答群
 ア 20,000  イ 30,000 ウ 40,000 エ 50,000
 オ 60,000  カ 70,000 キ 80,000
 
j に関する解答群
 ア 0  イ 50 ウ 100 エ 150 オ 200
 
kに関する解答群
 ア 1  イ 1.25 ウ 1.5 エ 1.75 オ 2

 

■答え■
設問1 : a−ウ,b−オ,c−カ
設問2 : d−イ,e−オ,f−ウ
設問3 : g−ウ,h−オ,i−オ,j−エ,k−イ

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