■問6■ |
カード発行業務の改善に関する次の記述を読んで,設問1〜4に答えよ。
自動車販売会社のV社は,顧客の確保と利便性向上を目的として,クレジットカードを自社で発行している。カード発行までの時間を短縮するために,カード発行業務を見直すことになった。
カード発行業務の作業工程,作業内容及びカード申込書10件当たりの標準処理時間は表1のとおりである。カード申込書は,各作業工程間を10件単位で受け渡されることになっており,各工程では渡された順に処理を行っている。
なお,標準処理時間には,記入不備への対応や,断り処理の時間が含まれている。
表1のカード申込書10件当たりの標準処理時間を使用し,申込書100件分の処理時間を簡単に算出できるよう,図のように作業工程と処理時間をタイムチャート化した。この図を基に,カード申込書100件分の処理時間は,次のように算出できる。
(1) |
開封・仕分けから書類受渡し1までの,最初の10件分の処理時間 |
(2) |
本人確認で100件分の書類を処理する時間(図のA):400分 |
(3) |
書類受渡し2からカード発行までの,最後の10件分の処理時間(図のB):80分結果として,@〜Bを合計した580分がカード申込書100件分の処理時間となる。 |
また,前工程から受け渡された直後のカード申込書は,作業待ちになる。図の100分経過時点では,データ登録の作業待ちのカード申込書は,20件となる。
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■設問1■
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図の作業タイムチャートから結論付けられる次の記述中の
【 】 に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
(1) |
データ登録では,開封・仕分けの開始から
【 a 】 分後に作業待ちのカード申込書が最も多くなる。このときの作業待ちのカード申込書は,【 b 】
件である。 |
(2) |
本人確認では,開封・仕分けの開始から
【 c 】 分後に,70件目のカード申込書の本人確認が終了する。このときの作業待ちのカード申込書は
【 d 】 件である。 |
ア 200 |
イ 220 |
ウ 260 |
エ 340 |
オ 380 |
カ 420 |
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■設問2■
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カード申込書を受け渡す単位に関して,現行の10件単位が適切かどうかを確かめることになった。受け渡す単位の変更に関する次の記述中の
【 】 に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
(1) |
受け渡されるカード申込書の単位を,1件に変更した場合と20件に変更した場合,カード申込書100件分の処理時間は,それぞれ
【 e 】 分 【 f 】 分となる。
なお,カード申込書を受け渡す単位が1件,20件の場合,受け渡す単位当たりの標準処理時間は,それぞれ表1の標準処理時間の1/10,2倍とする。ただし,書類受渡し1,書類受渡し2,書類受渡し3の標準処理時間は,受け渡す単位によらず10分とする。 |
(2) |
結果として,受け渡す単位が1件,10件,20件のうち,【 g 】
件単位で受け渡すのが最も処理時間が短いことになる。 |
ア 418 |
イ 490 |
ウ 580 |
エ 730 |
オ 760 |
力 1,039 |
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■設問3■
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カード申込書を受け渡す単位(10件)を変更せずに処理時間を短縮するために,作業担当者の増員を検討することになった。検討結果に関する次の記述中の
【 】
に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
表1と図から,処理時間の最も長い
【 h 】 がボトルネックとなっていることが分かる。【 h 】
の作業担当者を2倍にすると,カード申込書100件分の処理時間は
【 i 】
分となる。
なお,【 h 】 の作業担当者を2倍にすると,カード申込書10件当たりの標準処理時間は,表1の標準処理時間の1/2とする。
ア 470 |
イ 480 |
ウ 490 |
エ 570 |
オ 580 |
カ 590 |
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■設問4■
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カード発行業務の一部をシステム化することによって,処理時間の短縮効果が得られる作業工程を検討し,表2にまとめた。表2中の
【 】 に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
ア カード発行 |
イ 開封・仕分け |
ウ 書類チェック |
エ 信用情報照会 |
オ データ登録 |
カ 本人確認 |
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■答え■
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設問1 : |
a−イ,b−エ,c−オ,d−ウ |
設問2 : |
e−カ,f−エ,g−イ |
設問3 : |
h−ウ,i−ア |
設問4 : |
j−オ,k−カ |
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