初級シスアド 過去問題 平成11年 春期 午後(問2)

 
■問2■
 データベース設計に関する次の記述を読んで、設問1〜4に答えよ。

 L社は、社員約800人の商社である。本社のほかに、全国に10 か所の支社がある。全社レベルでの電子メールの活用などを通じ、社内へのパソコンネットワークの普及が進み、社員一人一人が情報活用できる環境が整ってきた。
 人事部に勤務するMさんは、上司のNさんから、現在紙ベースで行っている自己申告書(図1)の管理をパソコンネットワーク上でシステム化するように指示を受けた。現在、人事情報はホストコンピュータを使った人事システムで管理されている。ホストコンピュータでは、給与計算の処理が主に行われていて、人件費の分析や経歴管理などの情報活用は不十分な状況にある。
 自己申告書の一部の項目については、人事システムのデータを印刷し、残りの項目については、手書きで追記・修正している。図1の網かけの情報が人事システムのデータをあらかじめ印字した情報である。

   

 Mさんは自己申告書の現状と改善目標について次のようにまとめた。
   

 Mさんは、自己申告書に記載されているデータ項目を整理し、パソコンネットワーク上でシステム化するために必要と考えた表を五つ設計してみた。
 経歴表と人事マスタ表については、毎月1日現在のデータを人事システムから作成することにした。

  

■設問1■
 Mさんの設計した表で、文字以外の属性が適している項目を、解答群の中からすべて選べ

解答群
 ア 給与支給額         イ 社員番号       ウ 電話番号
 エ 年間賞与支給額      オ 年齢
■設問2■
 Mさんの設計した表で、内容をコード化した方がデータの変更に柔軟に対応できる項目を、解答群の中からすべて選べ

解答群
 ア 最終学歴          イ 氏名           ウ 住所
 エ 職位             オ 所属  
■設問3■
 パソコンネットワーク上でのシステム化によって、毎年の自己申告書のデータを蓄積し、人材の有効活用に使うとともにペーパーレス化を図ることにした。Mさんの設計した自己申告表と実務スキル表で、主キーとして設定すべき項目を、解答群の中からすべて選べ

(1) 自己申告表の主キーに関する解答群
 ア 現在の職務内容      イ 今後の希望       ウ 自己申告年月日
 エ 社員番号           オ 住所           カ 電話番号

(2) 実務スキル表の主キーに関する解答群
 ア 自己申告年月日       イ 社員番号        ウ 所属長評価
 エ スキル項目          オ 本人申告
■設問4■
 研修室のニーズによって研修履歴表と研修コード表を設計してみた。これまでに設計した五つの表と今回設計した二つの表を処理しただけでは求める結果が得られない作業を、解答群の中から選べ。

  

解答群
 海外支店を新設するために、現在支社の総務経理課所属で、最近3年間の英会話の研修受講成績が優秀な社員を抽出する。
 研修コースの難易度と受講者選定の妥当性を判断するために、同一研修コースの受講成績のバラツキを分析する。
 実務スキルについて、当該スキルに関する研修コースの受講を勧めるために、本人申告が所属長評価より過大評価となっている社員を抽出する。
 特定のスキル項目についての研修を集中して受講している社員と、幅広いスキル項目について広く浅く研修を受講している社員を抽出する。
■答え■
設問1 : ア,エ,オ
設問2 : エ,オ
設問3 : (1)ウ,エ  (2)ア,イ,エ
設問4 :

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