初級シスアド講座 入力装置

■初級シスアド講座 入力装置■

パソコンにプログラムやデータを入力する装置を入力装置といいます。入力装置はその用途や入力するデータによって次の装置があります。それぞれの装置の特徴を覚えることが大切です。

キーによる入力

キーボード

ポインティングデバイス
位置を指定して
入力する装置の総称

マウス
トラックボール
タッチパネル
ディジタイザ(タブレット)

イメージデータ
(写真などの画像)の入力

イメージスキャナ

文字の入力

OCR(Optical Character Reader)
光学式文字読み取り装置

マークの入力

OMR(Optical Mark Reader)
光学式マーク読取装置

POSシステムに
おける利用

バーコードリーダー

磁気を含んだインクで
書かれた文字の入力

MICR(Magnetic Ink Character Reader)
磁気インク読み取り装置
■初級シスアド講座 出力装置■

パソコンのデータを出力する装置を出力装置といいます。出力装置も入力装置と同様に用途やデータによってディスプレイ装置、プリンタやプロッタなどがあります。

(1)ディスプレイ装置
 パソコンのデータを表示させる装置です。ディスプレイ装置の種類は次のとおりです。

名称

概要 重量

消費
電力

CRTディスプレイ テレビと同じブラウン管を使用したディスプレイ 重い
液晶
ディスプレイ
TFT方式 他の方式の液晶ディスプレイと比べて高価ですが、CRTディスプレイ並の画質が得られます 軽い
STN・DSTN
方式
TFT方式に比べ安価ですが、画質はTFTより劣ります
プラズマディスプレイ ガス放電の発光を利用したディスプレイ。液晶ディスプレイのように薄くできる。カラー化が難しい 軽い

ディスプレイ装置を選ぶ場合は画面のサイズと解像度から選びます。画面サイズは画面の対角線の長さで表し、インチで表します。また、解像度は画面上に表示できるドット数のことです。
 横×縦で表します。解像度が高ければドット数が多くなり、一画面で多くの情報が表示できます。解像度の規格は次の3種類があります。

解像度の規格

名称

解像度

特徴

VGA 640×480ドット IBM社およびその互換機の標準規格
SVGA 800×600ドットほか 各社独自の規格で解像度もさまざまである
XGA 1024×768ドット IBM社の規格
ディスプレイ装置を高解像度のものを使用するだけで、高解像度が実現できるわけではありません。ディスプレイが高解像度になれば表示できるドット数も増えるためCPUの負担が大きくなり、コンピュータの処理速度が遅くなります。この問題を解決するため、ディスプレイドライバのインストール、グラフィックアクセラレータの使用やVRAM(Video RAM)の増設の必要があります。
 グラフィックアクセラレータはCPUがおこなう画面描画処理の一部をおこなう装置です。これによってCPUの負担が軽くなるので、処理速度が遅くなるのを防げます。
 VRAMはグラフィック用メモリともいいます。ディスプレイに表示するデータを記憶しておくためのRAMです。VRAMの容量が大きければ、表示できる発色数を増加させることができます。発色数とVRAMの容量は次のようにして計算します。次の例題を元に考えていきましょう。
■ 例題 ■

横1,024ドット、縦768ドットの解像度の画面をフルカラー(24ビットカラー)で表示するためには、グラフィック用メモリは少なくとも何Mバイト必要となるか。
(初級シスアド 平成9年度)

 グラフィック用メモリ=VRAM と考えてください。問題では、横1,024、縦768ドットですから、

1024×768=786,432ドット

 786,432ドット表示しなければいけないことが分かります。1ドットあたり24ビット表示したいのですから、VRAMの容量は

786,432 × 24 = 18,874,368

 18,874,368ビット必要です。問題は何Mバイト必要となるかということですから、ビットをバイトに変換します。1バイトは8ビットですから、

18,874,368 / 8 =2,359,296バイト

さらに、2,359,296バイトをMバイトに変換すると、

2,359,296 / 106 = 2.36MB

グラフィックメモリは2.36MB以上必要ということが分かります。

(2)プリンタ

 パソコンで処理した文字や図形を紙などに印刷させる装置です。ディスプレイ同様プリンタにも解像度がありますdpi(dot / inch)という単位で表します。この数値が高いほど、鮮明に印刷することができます。印刷方式により、一文字ずつ印刷するシリアルプリンタ、1行単位で印刷するラインプリンタ、1ページずつ印刷するページプリンタの3種類に大きく分類することができます。

名 称

特 徴

インクジェットプリンタ 複数のノズルからスプレーのように用紙にインクを吹き付けて印刷します。
3色以上のインクを使用して高品質のカラー印刷をおこなうことができます。
熱転写式プリンタ
(感熱式プリンタ)
熱で溶けるインクリボンを使用して、印字ヘッドに文字の形に熱を加えて印刷します。
熱を加えると変色する感熱紙を使って印刷をおこなうプリンタを感熱式プリンタといいます。レジのレシートの印刷などに多く使用されています。時間が経過すると印字内容は劣化する、普通紙に印刷できないという欠点があります。
レーザプリンタ レーザ光線を使って1ページを一度に印字することができます。印刷速度は他のプリンタより高速ですが、大量の電力を消費し、トナーカートリッジが高くランニングコストが高いという欠点があります。

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